インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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16号紹介

高岡食品工業株式会社
ポリシーは「安くておいしいチョコレート」

子供に本物のチョコを!問屋からメーカーへ

藤波 甘い香りが広がっていますね。
松田 昭和23年に設立し、28年からはチョコレート専門で製造しております。今年でちょうど70年になりました。
藤波 戦後間もなく始められたと。
松田 創業は明治10年です。当初は菓子問屋でしたが、亡き祖父が第二次世界大戦中に食べたチョコレートが思い出深かったそうです。戦後、進駐軍が配るチョコレートに群がる子供たちを見て、「自分たちで作って子供たちに食べさせてあげたい」と願い、メーカーとしてチョコレートを製造するようになりました。
藤波 当時としては、チョコレートといえば高級品ですよね。
松田 その頃、庶民の手に届くのはブドウ糖にココアパウダーをかけた『グルチョコ』と呼ばれる代用品がせいぜいでした。「子供にでも買える価格で、本物のチョコレートを」という祖父の思いを継いで、企業努力をしてきました。
藤波 よりよい品を、より安く世の中に送り出そう」という社是になっているのですね。
松田 はい。当時の祖父の思いは、今も社員の心に生きています。


46年ものロングセラー!タカオカの「むぎチョコ」

藤波 全部で何種類ぐらい作っているのですか。
松田 自社ブランドで約50種類。プライベートブランドのOEM供給も含めると100種類以上生産しています。
藤波 代表的な商品といえばやはり『むぎチョコ』ですよね。
松田 昭和47年発売のロングセラー商品です。
藤波 昔は、よく食べたなぁ。
松田 チョコレートは夏場の暑さに弱いということもあって、溶けにくいチョコ菓子が開発されました。麦のポン菓子にコーティングしています。
藤波 サクサクした食感が軽く、手が止まらなかった(笑)。今も一番の売れ筋ですか。
松田 最近は、『ショコラ生チョコ仕立て』です。口どけの良さを追求した商品で、外側にふんだんにココアをまぶしています。
藤波 ほんとだ。口にいれたらホロっととろける。
松田 稀少な商品や、こだわりの商品を扱うスーパーで販売しています。


高品質・低価格のチョコレートを世界へ

藤波 どんな人に食べてほしいですか。
松田 まずは、お子さまですね。モノの少なかった時代に、祖父が子供たちの笑顔を見るために設立したチョコレートメーカーですから。今後は、これまでチョコレートになじみの薄かった人にも、おいしいと思ってもらえるような新商品を開発したいです。海外の方々にも、日本のお菓子のおいしさを知ってほしいです。
藤波 海外展開も視野に入れているのですか。
松田 すでに一部で販売をしています。今後はさらにヨーロッパや東南アジアでの販路も増やしていきたいと考えています。
藤波 なぜヨーロッパに。
松田 ヨーロッパは本場ですから、おいしいチョコレートを食べ慣れています。その人たちにホンモノと感じてもらえるブランドを作りたいのです。東南アジアにも販路を広げていますが、さすが日本の商品は品質が高いと納得してもらえるように努めています。
藤波 長年の技術と品質で、次は日本のメーカーが世界の子供を笑顔にしますね。応援しています。

 

[ Dragon Point ]

タカオカチョコレートは、通常、小売店を通してのみ購入可能。しかし、11月〜6月の間、週1回は工場で直売が開催される。ここでしか買えない特別価格のセール品なども販売。毎週、金曜か土曜日の午前9時〜午後4時まで開催。楽しい直売デーに行ってみよう!


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高岡食品工業株式会社
取締役 経営企画室長 松田 恩
兵庫県尼崎市東本町4-1
TEL. 06-6401-4991 FAX. 06-6401-4993
http://www.takaokachocolate.co.jp

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