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【楽天株式会社】
学術分野のトップが挑む
価値の歴史的変革

―楽天に入社した理由は。
北川
 自分にはまだ見てない世界がある、だから環境を変えてみようと。でも、理由なんて後付けですね。毎回、違う答えを用意します(笑)。過去は未来を創るための材料でしかありません。学術は100年単位で歴史を見ますが、IT業界では5年で歴史が塗り変わります。そのスピード感も飛び込んだ理由の一つです。

―現在の仕事は。
北川
 
チーフオフィサーとして全グループのデータ分析を検証しています。データ分析の本質は『物事の本質的な価値と、現実の価値とのギャップを見つけること』にあります。資金提供において検討されるヒトの価値。本来はこの程度売れるだろうと予測されるモノの価値などを調べ、実際に価値があるのに、お金には変わっていないコトについて『なぜか』と考えます。これをマーケティングに生かすのです。

―転身して苦労しましたか。
北川
 
もともと、理論物理学の分野では、世界トップレベルの仕事をしてきたわけですが、ビジネスの世界では未経験のことばかりで、初めは手探りの状態からのスタートでした。管掌している組織自体は大きくなっているので、今後ビジネス界でも、学術界でも、歴史に対するインパクトは与えたいですね。

―ビジネスと学問について。
北川
 知的好奇心は幼い頃から人一倍大きいです。ピュアに知ることに興奮を覚えるタイプ。学者は天職だと思います。けれど、学ぶとは『何が価値かを知ること』です。石ころだと思っていたものが、ある日、100万円であることを知る。私たちのビジネスも同じです。ベンチャー企業がおもしろいのは、ゼロサムゲームではないこと。知ることは、取り合いになりません。とはいえ、価値が生まれない理由を明らかにすることは、要因が複雑で難しいのです。優れた経営者はそれを見抜きます。

―三木谷浩史社長について。
北川
 価値を見抜く上で、ずば抜けた天才だと思います。私もノーベル賞学者と仕事をする機会があり、彼らから大きな『圧』を感じてきました。とことん考え抜かれた『すごみ』です。三木谷からも同様のものを感じますが、それはビジネスマンとして、人や仕組みの価値を見抜いてきた『圧』です。

―楽天に来て良かったことは。
北川
 人の価値をより正しく認識できるようになったことです。学者の世界は一人の天才が、一般人の何十倍もの価値を出します。そのため、それぞれの人の価値は見えにくい。ビジネスでは、多様な人が存在する価値、多様な才能があることの価値があります。広い意味で、人に愛情を持つようになり、良かったと思います。

―価値は移ろいやすいものですが。
北川
 三大欲求のように、人間の価値は、ある程度DNAに刻みこまれています。人類の歴史は新しい欲望の発見なんです。時代を振り返ると、医療が発達してなかった頃、身体的苦痛は大きかった。何がソリューションだったかというと、それは信仰の欲求でした。脳は、痛みをコントロールすることができますから。知識欲はルネッサンス期の新しい欲望です。価値について、数百年単位で歴史を捉えています。どうせだったら、それらに並ぶぐらいの欲求を創りたいです。

―将来の構想は。
北川
 新しい欲求が生まれれば、新しいビジネスが生まれます。それがビジネスの根幹です。やり方は二通り。既存の欲求に新たな角度をつけ、見え方を提案すること、または新しい欲求を作ることです。そのために、私もさまざまな価値に敏感であろうと努力してます。例えば、私は知識欲があるけど、食欲は昔から少ない、とか(笑)。それでは、世の中の欲望が理解できないですよね。将来は、人が価値を生む見方って劇的に変わったよね、ということをやってみたいなと思います。
   
(取材協力:牛原藍子)

 

【楽天株式会社】

1997年の創業。Eコマース、FinTech、デジタルコンテンツ、通信など、70を超えるサービスを展開し、世界12億以上のユーザーに利用される。「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」という理念のもと、「グローバル イノベーション カンパニー」であり続けることを目指す。

執行役員
グローバルデータ統括部 ディレクター 北川 拓也


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東京都世田谷区玉川1-14-1 楽天クリムゾンハウス
TEL.050-5581-6910
https://corp.rakuten.co.jp

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