インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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17号紹介

【一般社団法人エメラルド倶楽部】
女性経営者が、活躍する社会を作りたい

女性経営者に会いたい
創業1年目の大赤字


―経営者であり、エメラルド倶楽部の創設者ですね。
菅原 私が起業したのが2007年、女性経営者の会『エメラルド倶楽部』を設立したのが2008年でした。私は3年間の雇われ社長を経験した後に、独立してコワーキングスペースの仕事を始めました。ネットカフェが流行した時代だったので、明るくて、女性も入りやすいコワーキング空間は、ニーズがあるだろうと。しかし、当時は聞きなじみもなく、発想もなかった時代。少し早すぎたのか、1〜2年目は大赤字。初期投資の大きさもあって痛手でした。

―どのように赤字を打破したのですか。
菅原 いろんな経営者に相談に行きました。しかし、男性経営者の多くは、「女だからそんなに働かなくても」、「主婦業でいいのでは」という反応がほとんど。そこで、仕事も家庭も両立させて、プライベートも大切になさっている女性の経営者に会いたい≠ニ思いました。
 当時は、経営者交流会に行っても女性は2〜3名。経営者の中の女性の比率はわずか10%と、女性の経営者は、とても少ないことを知りました。そこで、私は自分で女性経営者向けのセミナーを開催して、私も含め女性経営者が成功・成長するための活動を始めたのです。

―事業のターゲットは女性でしたか。
菅原 初期は、コワーキングスペースに人を集めるために、いろいろな種類のセミナーを開催していました。ある時、経営コンサルタントに「ターゲットは誰ですか」と聞かれて、「20代から40代の働く男女です」と答えたのです。すると「20代から40代の働く男女向けの洋服屋さんにあなたは行きますか。あなたはそんな洋服屋をしているのですよ」と怒られました。ターゲットがブレているのだと、ハッとしました。「君は誰の笑顔が見たいのか?」と言われ考えました。私は、同じように働く女性で、成長意欲のある女性の笑顔を見たいと。その後、セミナーもターゲットを女性経営者に絞って開催しました。そのセミナーを会員制にしたのがエメラルド倶楽部のスタートです。

―現在は、全国に展開していますね。
菅原 最初は10名の会が、15名、30名と集まるようになり、1年目で100名に達しました。月会費を1万円頂き、コワーキングも利用できる仕組みにしたのです。
 女性経営者の会員には、地方や海外進出を考えるメンバーが多くいました。そこで会を全国に広げようと思い、支部長を募集。現在は東北から沖縄まで全国に支部があります。各支部では、会員さまのご要望を聞きながら、マーケティングや資金調達などの経営セミナーを行います。月会費の仕組みも年会費32、400円に変えました。

経営者は孤独
仲間を作って成長する


―なぜ女性経営者の会に、人が集まるのでしょう。
菅原 一番多い理由は、「女性経営者の仲間がほしい」からです。経営者の悩みは固有のものが多いので、共有できる友人がほしい人が多いのです。営業目的で参加する方は、続かないことが多いです。ここには仲間づくり≠ニ学び≠ェあります。

―女性は、家事や育児といった仕事と両立しなければならないこともあります。
菅原 私は女性であることはプラスのケースが多いと感じます。同じことをやっていても「女性なのに、こんなにがんばっている」と評価される。損をすることといえば、古い体質の企業とお取引する時ぐらいでしょうか。銀行の融資などは、女性経営者だと信用されにくい傾向があるようです。あとは、取引先と男女の仲を勘繰られたり、めんどくさいこともあるようです(笑)。でも、私は総じて女性経営者であることは、得をしていることが多いと感じています。

―この会は事業のひとつですか。
菅原 私は、この会を開催することで儲けようとは思っていません。ただ、そこから生まれるチャンスはたくさんあります。人は、誰と出会うかで人生が変わります。私は、いい人と出会うチャンスも多いです。「こういう人になりたい!」「学びたい!」と思う人とできるだけ会うようにしています。

―情熱あふれる菅原さんですが、そのモチベーションはどこで維持していますか。
菅原 私は、毎日神棚に向かって、3つのお願いごとをしています。達成すれば、「ありがとうございます」と感謝を伝えます。多くの方が、同じようになさった経験があるかと思いますが、途中で投げ出していませんか。毎日、続けることが大切です。神棚に手をあわせて、神様ではなく、自分に決意してるのかもしれません。願う時は、期日や数字を入れておくといいですよ。

―事業の方はどうなりましたか。
菅原 その後、コワーキングは貸会議室事業を広げるきっかけになりました。『NATULUCK』という貸会議室を展開し、新しい挑戦をしようと、事業譲渡しました。今は海外商材の輸入卸しをしています。韓国のダイエット商材について、日本における販売権を買い取りました。良い商品ですので、今後の伸びしろも楽しみです。

―今後の構想は。
菅原 女性が会社を創った時には、全員がエメラルド倶楽部に入るという規模まで発展させたいです。クラウドファンディングやBtoBマッチングなどのサービスを入れたポータルサイトを構築中です。グローバル展開で、100万人会員を目指しています。私自身は、経営のプレイヤーというより、事業にお金やアイデアを出していくファンドのような役割ができるようになりたいと思ってます。

 

一般社団法人エメラルド倶楽部
代表理事 菅原 智美


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profile
全日空エンタープライズ、リクルート株式会社でキャリアを磨き、某携帯会社代表取締役社長を経て、女性起業家の社会進出と育成を目的とした株式会社NATULUCKを設立、代表取締役に就任。2008年に女性経営者の会「一般社団法人エメラルド倶楽部」を設立した。
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