インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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27号紹介

株式会社あいや
創業130年の老舗抹茶メーカー
温故知新で抹茶を世界に広げる

創業130年の老舗
受け継がれる名前


藤波 明治21年創業の、抹茶の老舗メーカーだそうですね。
杉田 おかげさまで、昨年130周年を迎えました。当社では代々、『杉田愛次郎』の名前を襲名しており、現会長が4代目。私が将来、5代目になる予定です。戸籍も変更しての襲名を行いますが、これはお茶や芸能の世界でも珍しいことです。
藤波 西尾はもともと伝統ある抹茶の生産地として有名ですね。
杉田 西尾の抹茶生産は、全国のおよそ25パーセントのシェアを誇り、京都の和束に次いで全国2位です。当社は茶道用の飲む抹茶の販売だけでなく、食品やスイーツ分野への活用にも幅を広げ、年間約1300トンを生産。海外現地法人を通じて日本国内のみならず世界各地に抹茶を販売しています。
藤波 西尾のお茶にはどういった歴史が。
杉田 当地でのお茶の生産は、明治初期から本格的に始まり、当初から玉露などの上級茶の製造を目標としていました。あいやは、その当時の「最高のお茶を作りたい」という思いを受け継ぎ、技術や品質に自信を持って、取り組んでいます。

抹茶を身近なものに
商機は海外にあり


藤波 西尾市では、5月の茶摘みシーズンに、地元の小学生による茶摘みの体験が開催されていると。
杉田 私も幼いころは学校を休んで1週間も茶を摘む手伝いをしたことがあります。現在、茶道用としての上級抹茶の需要が少なくなり、手摘みをやめる農家が増えました。今の主流は機械摘みです。それは否定しませんが、地域の伝統は残していかなければなりません。
藤波 杉田さんはずっと家業をなさっているのですか。
杉田 大学を卒業した後、一時期、広告代理店に勤めましたが、すぐに家業に戻りました。その頃、あいやは海外展開に力を入れており、アメリカ支店の立ち上げを担当することになったのです。
藤波 輸出に力を入れていると。
杉田 抹茶は日本にとどまるものではなく、世界での可能性が無限にあります。私は、最終的には抹茶を、塩や砂糖のように身近に存在するものにしたいと考えています。

抹茶を忘れ
抹茶から離れる


藤波 こうして眺めていると、抹茶というのは本当に美しい色ですね。 
杉田 抹茶は数ミクロンの粒子のため、とても繊細で劣化がはやいという特徴があります。お抹茶を点てたばかりのきれいなグリーンは残しにくく、国内の飲料メーカーも軒並みペットボトル化に失敗しています。茶筅で点てた抹茶が今なお、一番おいしく飲む方法だと思います。まさに、先人の知恵ですね。
藤波 今後の展開を教えてください。
杉田 当社に受け継がれる言葉に『抹茶を忘れず、抹茶から離れろ』というものがあります。つまりお茶屋であることを守りながらも、固定概念は外せ、という意味です。これは私自身も言い聞かせ、社員にも伝えています。
藤波 世界での「西尾の抹茶」を応援します。

 

[ Column ]

お茶の中でも、茶葉をすりつぶして粉にし、体内にまるごと取り入れる抹茶は、栄養素を直接取り込むことのできる優れモノ。抹茶に含まれるカテキンやテアニンは、肥満予防やアンチエイジングなどの健康効果がある言われ、昔から重宝されてきた。最近は、抹茶を使ったスイーツや、ルイボスティーと混ぜ合わせドリンクなど、魅力あるアレンジも色々登場。抹茶をあなたの暮らしのそばに置いてみましょう。

[ Dragon Point ]

お茶のことも詳しく教えていただきました。抹茶の原料となる碾茶用の茶畑は、渋み成分を増やさないようにするため、直接日光が入らないように、4月上旬になると棚をつくって黒い覆いがかけられているのだとか!併設の抹茶ミュージアムで詳しく知ることができます。

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株式会社あいや
代表取締役社長 杉田 武男
愛知県西尾市上町横町屋敷15
TEL.0563-56-2233
https://www.matcha.co.jp

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