【コドモエナジー株式会社】
新素材の蓄光陶器は あきらめの悪さで輝かせました!
マイナス3000万からの上場プラン
もともと、ユニットバスの取り付け工事会社を経営したという岩本氏。取り引き先であった大手建材メーカーの常務に誘われて共同で同社を設立したという。子ども達の未来の為に、環境に配慮したものづくりを目指し、上場を視野に入れて展開。当初は、蓄熱式床暖房システムの開発、製造、販売を行っていたが、設立一年で、共同経営者が急逝する。その後は信頼していた会計担当者に裏切られ、3,000万円を超える手形だけが残る状態に。周りからは、自己破産をすすめられた岩本氏だが、一切その気はなく、本社を東京から大阪へ移し、規模を縮小してマイナスからの再スタートを切った。「私は相当あきらめの悪い性格ですから、その時ですら上場を目指していましたよ」とにっこり。
新素材「ルナウエア」で起死回生へ
窮地の時、岩本氏が出会ったのが「ルナウエア」。有田焼の釉薬を塗る技術を応用し、蓄光顔料を磁器製タイルに厚く焼き付けることで、明るさを長時間保つ高性能な蓄光タイルを作ることに成功した。その蓄光機能が評価され、避難誘導標識として導入された他、床面に配置する誘導装置として最適であると、磁器製の蓄光式誘導装置分野で最高ランクの承認を取得した。看板、モニュメント、イルミネーションなどとしても応用され、2012年には、経済産業省から『ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞』を受賞。これをきっかけに、東日本大震災の被災地である福島県川内村に製造工場を設立、「取り引き先の多くが東北にある。被災地に何かしたい」と、成長から貢献を考えるあたり、大物感が漂う。
[カフェ事業のスタート、福島から全国へ]
新基軸としてカフェ事業「cafe AMAZON」をスタート。タイ国内に1,300店舗を展開するコーヒーチェーン店とフランチャイズ契約を交わした。一号店は福島県で開店。その後、全国展開する予定。周囲は「都市部に展開を」と意見したが、岩本代表は一切聞かなかったそう。“岩本エナジー”とも呼ぶべき執念深さは、新事業でもあくなき冒険の連続を予感させる。
[ルナウエアとは?]
有田焼400年の伝統技術に蓄光機能を融合した世界初の建材。磁器の長所はそのままに、抜群の発光性能を持ち、電気を必用としないので、災害やエコなど幅広く活躍する新素材である。
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コドモエナジー株式会社
代表取締役 岩本 泰典
大阪府大阪市旭区赤川4-2-18
TEL. 06-6923-0005 FAX. 06-6923-0505
http://www.codomo-e.co.jp/
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